カウパーは、男性のペニスから射精前に分泌される透明の液体です。
一般的には、「我慢汁」と呼ばれることで知られています。
そんなカウパーは、一体どのような役割があるのか詳しく解説していきます。
また、カウパーによって妊娠するかについても、具体例と共に解説していきます。
目次
カウパーとは?
カウパーとは、男性のペニスから射精前に分泌される透明の液体のことです。
「我慢汁」と言われると、しっくりくる人は多いです。
そんなカウパーについて、以下の項目を解説していきます。
- カウパーの正式名称
- カウパーの役割
- カウパーの成分
- カウパーの色
- カウパーの味
- カウパーの分泌量
カウパーの正式名称
カウパー(我慢汁)の医学的名称は、
- カウパー腺液
- カウパー氏腺液
- 尿道球腺液
と言います。
イギリスの外科医であるウィリアム・カウパーさんが発見したことから、上記のような名前になっています。
正式名称は言いにくいため、「カウパー」と略して呼ばれることがほとんどです。
カウパーの役割
カウパー(我慢汁)の役割は、
- 膣内を中性にして精子を守る
- 男性の尿道を洗浄する
- ピストン運動を滑らかにする
などの役割が存在します。
女性が性的に興奮するとアソコが濡れるのと同じで、男性もカウパーによって濡れるということです。
カウパーの成分
カウパー(我慢汁)は、弱アルカリ性です。
尿道を通って分泌されるので、尿道に残っている酸性の尿を中和してくれます。
また、前述したように、膣内を中性にして精子を守ってくれます。
カウパーの主な成分は、糖タンパク質の一種の「ムチン」という粘性物質です。
しかし、尿道を通って分泌されることから、カウパーの約7割は尿だと言われています。
カウパーの色
カウパー(我慢汁)の色は、
- 黄色
- 白色
- 白色半透明
と様々です。
乾燥することで、光沢性の白色の物質に変化します。
そのため、黒い下着に我慢汁が付着して乾燥すると、ハッキリと目に見えるようになります。
水分を保有している時は無色透明なので、乾燥したカウパーを水に濡らすことで、また無色透明に戻ります。
精子は白色が薄い方が活発と言われています。
カウパーの味
カウパー(我慢汁)の味は、ミネラル由来の塩味があります。
尿道を通って分泌されることから、尿素が混ざって苦みもあります。
カウパーの分泌量
カウパー(我慢汁)の分泌量には個人差があります。
主に性的な興奮の持続時間にカウパーの分泌量が比例すると言われています。
尿道球腺の機能上、勃起したペニスの表面全体を覆うために必要な1ml程度のカウパーを一度に分泌されます。
興奮時間が長いと、全部で5mlほど分泌されることもあります。
また、性的な興奮に伴って分泌されるので、勃起状態で分泌されることがほとんどです。
しかし、就寝中のような性的な興奮を伴わない勃起状態では、カウパーは分泌されません。
カウパー(我慢汁)で妊娠する?
カウパー(我慢汁)で妊娠するか気になる女性は多いです。
基本的には、精子が含まれていないカウパーでは、妊娠することはありません。
しかし、精液は、カウパーと同じ道を通って分泌されます。
そのため、性欲旺盛な人の場合は、射精前に精子が排出されてカウパーに混ざる場合があります。
精子がカウパーに混ざってしまうと、カウパーでも妊娠する可能性は十分にあります。
また、カウパーに精子が混ざっているかどうかは、確認することが出来ません。
そのため、コンドーム無しで挿入することは危険だと言えます。
「外で射精したのに妊娠した」というケースのほとんどは、カウパーに精子が混ざっていたからです。
妊娠を希望しないセックスをする場合は、必ずコンドームを使用しましょう。
カウパー(我慢汁)で妊娠する具体例
カウパーで妊娠する具体例について解説します。
妊娠を希望しない場合は、普段のセックスを見直してみましょう。
外出し(膣外射精)
カウパーで妊娠する確率については、具体的な研究は難しいとされています。
しかし、「外出し(膣外射精)」による妊娠率は、約22%と言われています。
さらに、排卵日前後の7日間では、29歳以下の女性の妊娠率は30~50%と言われています。
外出しをしていても、2~3回に1度は妊娠することが分かります。
男性が意図していなくても、カウパーに精子は混ざってしまいます。
そのため、外出しをしていても、膣内へ精子が入ってしまうことが多いです。
コンドームを射精前だけ付ける
コンドームは避妊具として知らない人はいません。
射精前だけコンドームを付ければ、妊娠しないと思っている人は少なくありません。
しかし、外出しと同様に、カウパー(我慢汁)に混ざって精子が膣内に入ることがあります。
そのため、コンドーム無しで挿入することで、常に妊娠の可能性があると考えましょう。
ちょっとだけ生で挿入
男性の中には、「ちょっとだけなら大丈夫」と生でペニスを挿入する場合があります。
ペニスを挿入してピストン運動をしなくても、妊娠する可能性があります。
カウパー(我慢汁)は、男性の意思では止めることは出来ません。
そして、精子が混ざっていない確証はありません。
そのため、ほんの少しだけ生でペニスを挿入するだけでも、妊娠する確率が高まります。
素股・マンズリ
素股やマンズリなどは、ペニスを挿入しなくても妊娠する可能性があります。
膣の手前部分にペニスを擦るだけでも、精子が奥まで入ることがあります。
そのため、挿入しなくても妊娠してしまいます。
素股は、マンズリのように性器同士を擦り合わせません。
しかし、正しい素股の方法を知らない場合は、十分に妊娠する可能性があります。
素股やマンズリをする場合は、コンドームを付けることがおすすめです。
手マン・指入れ
手マンや指入れの場合は、妊娠の可能性が無いと思われがちです。
しかし、ペニスを触った後の手で手マンや指入れをしてしまうと、精子が膣内に入ってしまう恐れがあります。
また、「精子は空気に触れたら死滅する」という話はよく聞きます。
体外では長く生きられないことに間違いはありません。
しかし、カウパー(我慢汁)などに精子が混ざって乾いていない状態であれば、まだ精子が活動している可能性があります。
そして、そのまま手マンや指入れをすることで、膣内へと精子が入っていきます。
妊娠を希望しない場合は、事前に手を清潔にしてから行うことが大切です。
カウパーの増やし方とは?
カウパー(我慢汁)の増やし方について解説します。
カウパーの量が少なくて増やしたい方はぜひ参考にしてください。
- 水分をたくさん摂る
- たくさん興奮する
- 体調を管理する
水分をたくさん摂る
カウパー(我慢汁)を増やすためには、水分をたくさん摂ることが大切です。
体内の水分がカラカラでは、出るものも出ません。
しっかりと水分補給をしてカウパーの分泌量を増やしましょう。
たくさん興奮する
カウパー(我慢汁)の分泌量は、興奮する時間に比例します。
そのため、長くたくさん興奮することで、カウパーをたくさん分泌することが出来ます。
興奮をするためには、普段とは違うシチュエーションで楽しむことがおすすめです。
例えば、普段は家でセックスをするカップルは、ラブホテルや旅館などでセックスをすると興奮することが出来ます。
慣れた環境よりも、慣れない環境でセックスをすることが大切です。
体調を管理する
カウパー(我慢汁)の分泌量は、体調が悪いと少なくなります。
体調が悪いことで、興奮しにくくなり、分泌量が減ってしまいます。
そのため、万全の体調を維持することを意識しましょう。