こんにちは!現役デリヘル嬢のねねです。
キスから感染する性病を総称して「キス病」と世間では言われておりますが、キスは風俗嬢にとってどうしても行わなければいけないサービス。
前編と後編に渡り、キス病と言われている性病の内容や、症状についてご紹介してきました!
前編(①口唇ヘルペス、②咽頭クラミジア感染症、③咽頭淋菌感染症)を読んでない方は以下から読んで下さい。
残念ながらまだまだキスで感染する性病はあります。
もし今体に異変があったり、心配なお客さんに当たったことがある方は自分の症状と重ねながら引き続き読んでいただけると嬉しいです。
<おさらい>何故キスだけで病気は感染するの?
前編の冒頭にもご説明しましたが、後編で初めて読んでくださっている方のためにおさらいです!
そもそも性病は、お互いのデリケートゾーンや局部での接触で発生しているものです。
では口内に感染してしまう根本的な理由は何故なのかと言うと、フェラなどのオーラルセックスが元の感染経路となっています。
元々感染しているペニスを女性がフェラし、口内に感染します。
発症まで潜伏期間のある場合も多いため、口内に菌がある事を知らないまま、他の男性とキスし、次はその男性が感染し、感染者が広がっていってしまう…ということなんですね。
4咽頭梅毒(いんとうばいどく)
名前からして恐怖を感じるこの性病。梅毒トレポネーマという菌が感染することにより発症するのが梅毒です。
婦人科に行った際には注意喚起のポスターを目にした事があるのではないでしょうか?
昔は梅毒にかかると死に至ると言われていたほど恐ろしい性病でしたが、医学の発達から完治する病になりました。
症状もクラミジアや淋病よりも分かりやすいため、自覚症状があった場合は迅速に受診してください。
潜伏期間
平均で3日〜3週間と言われています。
症状
口の奥(のどの入り口)は健康な状態だとピンク色ですが、感染していた場合はここが白っぽく見えます。
口の中に症状が発症した場合、感染から6〜12週間が経過している第二期に当たります。(※詳しくは下の豆知識を読んでください)
口内感染している人の多くは、食事の際に口の奥に痛みを感じるようになります。
その他、舌の裏側に乳白色のまだら模様が出ることもあります。この場合HIV感染の合併症も考えられます。
豆知識
梅毒は第1期〜第4期までステージが分かれています。
第1期・第2期の時に出来るデキモノを治療せず放置していても1ヶ月ほどで消えますが、症状が出ていなくても感染します。
第1期の場合は、過去3カ月間に性的接触をもった全ての相手に、第2期の場合は、過去1年間の全ての相手に感染の危険性があります。
また、ここ5年で感染者数が爆発的に増加傾向にあるので特に注意が必要な性病となっています。
特に25歳前後の女性の感染率が高く、妊娠中の女性が感染すると、40%は流産や死産(無治療の場合)となり、出産できたとしても肝臓や目、耳に先天性の障害を引き起こす「先天梅毒」が危惧されます。
胎児が胎盤を通して感染するリスクは、60~80%と高確率です。
合併症としてHIV(エイズ)を引き起こす場合もありますので、梅毒と診断された場合はHIV検査を初め、全ての性病検査を受けましょう。
他に併発している可能性もあります。
その他、肌の荒れ方がアトピーと似ていますので、元々アトピー性皮膚炎を持っている人は気付きにくい場合もあります。
梅毒も他の性病同様、一度完治しても再発の恐れがあります。
一度かかってしまった方は定期的な検査を受けるようにしましょう。
受診する科・治療方法
婦人科。
梅毒=風俗勤務の女性、という認識が婦人科でも強いため、風俗勤務女性への偏見が無い、親切な病院を選びましょう。
血液検査の場合、その日のうちに結果を出してくれる病院もあります。進行すればするほど危険な病気ですのでなるべく早く診断結果をもらえる方法を取りましょう。
世界では、ペニシリンを使用した筋肉注射が通常ですが、日本はペニシリンの使用が許可されていないため、代用として内服薬を用いた治療を行っています。(現在ペニシリンが使用できるよう多くの病院が声をあげているようです)
進行が深刻な場合、定期的な点滴治療が必要になります。
内服薬を指定された期間から2週間~4週間経過したら再度受診し、医師からOKが出たら性交渉が可能となりますが、治療後は3か月、6か月、1年後に採血を行い、梅毒の感染を示す数値がちゃんと下がっているのかを定期的に病院にてチェックする必要があります。
5B型肝炎・C型肝炎(びーがたかんえん・しーがたかんえん)
100人に1人が感染すると言われています。
B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスとは、血液や体液を介して人に感染し、増殖するウイルスのことをいいます。
B型肝炎はほとんど治癒されますが、C型肝炎は放置していても治癒されず、多くの方がそのままウイルスを持続したまま過ごしてしまいます。
放置することで将来的に肝臓がんとなって帰ってくる、とてもやっかいなウイルスです。
潜伏期間
平均で性行為から2~6週間と言われています。
症状
肝臓は「沈黙の臓器」と言われており、なかなか症状が出にくいものになっています。
B型肝炎・C型肝炎共に初期症状としては、倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、合わせて皮膚や眼球の白い部分が黄色くなったりします。
豆知識
B型肝炎の場合、ワクチンによる予防接種を受けることができますが、C型肝炎は予防接種することが出来ません。
注意すべきは「C型肝炎」です。具体的な数値でいうと約70%の人が自然治癒されないと言われています。
怖い所が、発症後放置していると症状が落ち着き、肝臓の健康状態も健康体の人と同じ状態になりますが、それは治ったのではなく潜伏しているだけ。
最初の発症から10年~20年後に再び発症し、ガンへステージアップしていく恐れがあります。
受診する科・治療方法
婦人科または内科。感染経路も幅広い病気なので、内科でも問題なく受診できます。
血液検査でまず肝臓の数値を調べ、数値に異常があった場合は内服薬や点滴で経過を見ます。
症状によっては入院をした上での経過観察も。
治療期間は人によりますが6か月ほどかかる場合もあります。治療後は医師の指定された期間で再診、検査していきます。
6HIV(エイズ)
HIVは感染すると厄介な病気ですが、ディープキスからの感染する確立は限りなくゼロに近いと言われています。
実は唾液自体には感染させるほどの菌がいないんです。
しかし「出血」している場合は確立が少し上がってきます。ディープキスする相手がHIVに感染しており、口内に出血が見られる状態にも関わらずディープキスを繰り返したら感染する恐れがあります。
普通に血が口から出ていたら、キスは皆さんしないと思いますので大丈夫かとは思いますが…。
潜伏期間・症状
感染後2週間後~4週間後に初期症状が現れると言われています。
症状は発熱、のどの痛み、だるさ、下痢、筋肉痛などの風邪やインフルエンザに似た症状が起こします。
この初期症状は放置していても自然に消えてしまいますが、ここからが危険。
先ほどの症状が起こる時期を「急性期」と呼ぶのですが、ここから数年~10年ほどを「無症状キャリア期」と呼び、無自覚・無症状のまま体内で病気が進行していく時期に入ります。
この時期は自分から検査を受けないと発見できません。
受診する科・治療方法
婦人科。
血液検査の後、陽性と診断されたら「抗HIV薬」を内服して治療していきます。その後病院に定期的に通い、医師からOKがでたら治療完了です。
しかしHIVは一度感染すると体内から完全に排除することのできない病気です。
必ず薬の内服を忘れず続けていかないといけませんし、薬を飲み忘れたりすると抗体をHIVが作り、薬が効かなくなります。
治るからといって一度感染すると、ずっと付きまとうもの。甘く見ないでおきましょう。
最後に:対策はどうしたらいい?
いかがでしたか?
今回2本に渡って、キスで感染する性病「キス病」をご紹介致しました。
皆さん「じゃあどうやって感染を防げばいいの?」とお思いでしょう。
正直、100%防ぐことは難しいです。
コンドームをつけて避妊していても、クンニをされたくちでキスされると感染する恐れはありますが、少しでも確立を下げるようにするならばオーラルセックスの際はコンドームを着用すること。
そして、自覚症状がなくても性病検査を受けること、そして風俗業で勤務していることを言えるような病院を見つけることです。
私自身も経験がありますが、性病に感染した際、産婦人科の「産」をメインにおいている病院の場合、かなり冷たい対応をする場所もあります。
仕事をしている理由は人それぞれですが、何かしらの理由があって複数人の異性との性交渉が辞められない状況の場合、少しでも体に違和感があったらその症状を偏見無しに聞いてくれる、相談のしやすい病院はきっと助けになってくれます。
性病は早期発見が大事。体が健康ではないと続けられないお仕事なので日々の体調管理やメンテナンスはしっかり行っていきましょうね!