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儲け話にのってお金を損する人が続出中の情報商材の詐欺
情報商材とは?
「副業」「在宅バイト」「楽に稼げる」などの言葉でネットで検索したことがある人なら「情報商材」というものを知っているかもしれません。
情報商材とは何かを定義するのはあまり意味の無いことですが、一般的には
お金儲けのためのノウハウ
最先端のネットビジネス(と称するもの)の方法
簡単にお金に稼ぐマニュアル
このような形にならない商材(商品)のことを情報商材と呼びます。
情報商材を販売している人達のことを「情報商材屋」と呼びますが、情報商材屋は原価のかからない商品を高額で販売できるのでかなりの利益を受け取ることができます。
実際に情報商材販売サイトとして有名な「インフォトップ」で売上げランキングを見てみると
【先着限定!特別価格】中村式!リスタートアフィリエイト:15,800円
浅井式せどり塾:217,000円
メイン・サイト・リライター“MSR”:24,800円
フォローマティックXY:22,800円
YouTube トレンドマーケティング:40,000円
トレンドハンターFX:32,184円
てっちん式鉄板トレンドFX:34,800円
※2014年7月24日現在に確認したランキングです
このように、ただのマニュアルやテキストがとんでもない値段で流通され、しかもかなり売れているようです。
中身は見ていませんが、名前から察するに副業や投資として人気のあるアフィリエイト、せどり、FXなどに関するものを扱っているようです。
インフォトップ画像
なぜ自分のノウハウを公開するのか?
情報商材を販売している人達は、商品を紹介するページで自分が販売しているノウハウを駆使して過去に相当儲けたことをアピールしています。
ではなぜそんな大事な知識を他人に公開してくれるのでしょうか。しかもどんな人でもお金さえ払えば購入できる形で。
経済の本質は利益の共食いですので、競争力が同一であれば業界に存在する利潤を共食いして最終的には利益がゼロになります。
つまり、自分が稼いだノウハウを公開すると、情報商材を販売する人の利益は減るはずです。
自分の利益が減るのを覚悟で公開するということは
自分のノウハウを使ってもらって利益を他者と共有したい
販売する商材には既に価値がない、もしくは近い将来価値が無くなる
販売する情報から得られる利益が販売して得られる利益より少ない
これらのどれかに該当するはずです。
「自分のノウハウを使ってもらって利益を他者と共有したい」という人はそもそも情報商材などには手を出すはずがありません。
2の場合は納得できます。廃れて行くであろうノウハウを売ることによって多額の現金を手に入れることができれば情報商材を売る人にとっては大きなメリットがあります。
3の場合はそもそも得ている利益が少ない可能性があります。
「実際に数百万円儲けた」と書いてあったり、口座のキャプチャーやアフィリエイトの報酬額のキャプチャーが掲載されていることがありますが、キャプチャー画面を鵜呑みにするのは危険です。キャプチャー画面は簡単に加工ができてしまいます。
実際に儲けることができない時、詐欺になるのか
高額の情報商材を購入し、マニュアルに基づいて行動しても紹介文にあるほど儲けられなかったと仮定します。
あくまでも仮定ですが、よくよく考えれば儲けられないのは当たり前なのです。
同じ情報商材を購入した人=競合となりますので、人気ランキング上位に食い込む様な情報商材であればあるほど同じ手法を使った競合は増えます。
これは矛盾になります。
お金を儲けるために人気のある商品を購入したのに、人気のある商品だからこそ競合(購入した人)が増えていって利益が出しにくくなります。
これについて詐欺的だと感じる人は多いはずですが、詐欺とは言えません。
もちろん誇大広告にあたるなどの可能性はありますが、購入した商品の言う通りに行動したのに、情報商材を販売している人のようには稼げないのは当たり前なのです。
騙されないためにはどうしたらいいか
では情報商材で損をしないためにはどうしたいいのでしょうか。
ネットで口コミを調べるのは意味がありません。というのも、情報商材を販売している人達はアフィリエイターなどと繋がりがあるので自作自演で口コミを投稿したりするからです。
情報商材の紹介文をじっくり見て判断するのにも意味がありません。
そもそも情報商材の紹介文に書いてあることはすべて似た様なことばかりで、大事なことはほとんど書かれていません。
結局のところ、すべて嘘だと思って接するしかないのかもしれません。
情報商材で月に数百万円稼いだ、数億稼いだと称する人はたくさんいますが、情報商材に関わっている人で自分の会社の株式を上場させた人はひとりもいません。
株式上場にあたっては
経営者の人柄
企業の体質
事業の健全性・継続性
事業の収益
などありとあらゆる角度で証券会社や監査法人がチェックします。
正直なところ証券会社や監査法人の目からみて健全なビジネスだと認められるような人達は情報商材屋にはいないと思います。
中には「カリスマ」などと呼ばれてメディアに露出する人もいますが、長くは続きません。
寵児のように扱われた人が暫くしたら逮捕されてる、なんていうことはよくありません。
情報商材に騙されないためには、まずは基本的な知識をつけないといけません。
知識があれば、常識的に考えて起こりえることなのか、ルールに反することかどうかの判断ができるようになります。
基本的に情報商材は「楽して儲けたい」と考えている人達に向けて販売されています。
なので簡単な煽り文句に載せられて高額の商品を購入してしまうのです。
結局のところ命の次に大事な自分のお金を使うので、何も判断できない状態で情報と呼ばれる形の無いものを購入するのはとても危険なことだと言わざるをおえません。
競馬・株式投資・FXも詐欺に近い
情報商材のコンテンツのひとつとして
競馬
パチンコ
株式投資
FX(外国為替取引)
等が扱われています。
特に競馬情報に関してはとても悪質で、「関係者から聞いた極秘情報」「八百長が行なわれるから絶対儲かる」などの嘘の情報を高額で販売している人達がいます。
競馬でも株式投資でも根本は同じ事ですが、絶対に儲かる話はありません。もし絶対に儲かる話があったらそれは公正競馬に反した行為が行なわれたり、不正な取引の結果です。
少なくとも競馬や株式投資に関しては各機関がとても厳しく監視をしているので絶対に儲かる情報=犯罪に近いと考えて良いと思います。
馬券の利益に対する課税問題で競馬ソフトを応用して多額の利益を出した会社員が脚光を浴びた事によって馬券購入ソフトもたくさん売買されています。
競馬の場合はわかりやすいことに、馬券の売上げ総額から胴元(JRA)がさっ引いた金額が購入馬券として還元される仕組みですので、常に馬券購入者に配分される利益率は同じです。
ということは、本当に的中する馬券予想ソフトが出来上がってしまった場合は、ソフトが指定する馬券に対して大量の購入が発生しますのでオッズが異常に下がります。
オッズが下がると馬券が的中しても利益が減ります。馬券が的中しても倍率が1.0倍、つまり全く増えないという可能性もあります。
競馬の場合は騎手の落馬や競走馬の競争中の骨折などの故障など、誰にも予測のできない出来事が起きますので、絶対に儲かる馬券予想ソフトという存在自体に矛盾があることが理解できると思います。
裁判・訴訟や返金
情報商材に関する裁判や訴訟、返金請求などはネットで検索すればたくさんみつかります。
驚く程たくさんの人が結局は稼げていないことがわかると思います。
もし購入しようと考えている人は購入する前に、訴訟の内容や返金請求の内容などを見ると参考になるかもしれません。